【バトン】好きな映画のジャンルを一行で表現するバトン

「良い映画」と「好きな映画」の違い。(「絶叫機械+絶望中止」/screammachineくん)
http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20080906

の中において提唱されました、
「自分では見つけにくい客観的な「好き」の基準をアウトプットしてみようじゃないの!それで良悪に関係なく「好き」な映画を一言でジャンルで書いてみて晒す事で価値観の違いでの齟齬を、考慮を、わかりやすくしてみようじゃないの」てなバトンです(上手く要約してるか判らないですが。筋立ては原文に書いてありますので参照してくださいませ)。
面白いのでやってみます。

自分の中でこれがこられたらお終い、ってのは
「やり切った感満載の作品」
です。
「うぁぁぁ!これだよ!これがやりたかったんだよ!」という作り手の思いが(どっちかというと頭の悪いほうがイイ)画面からビシビシとビーンボール並みに伝わってきちゃって、しかも作品として破綻してようがしてまいが、出来不出来は別にしてやり切ってしまった作品には「ダメだろうがなんだろうが好き!」を与えちゃいます。
だから基本「(最終的に)何がやりたいのかわかんねぇ」「客ウケを狙って逃げに入る」とかの作品は受け付けない傾向にありますね。

去年は「やり切った感満載」の映画が豊作でしたねー。
「ブラックブック」「300」「アポカリプト」「ボラット
全て良作ですが、なんか全部ストーリーとか中身とかと別のところで号泣してたような気がします。
そして東映70年代リバイバル上映・深作欣司特集で観た「暴走パニック大激突」のとてつもないやり切りっぷりには失禁直前でした。しょっぱなからの話の力技な転がり(小林念侍!)も最高なら、後半〜エンドまでの10年早いマッドマックス・カーチェイスアナーキー!衝撃のラスト!
実は2007年No.1に押してます。そして深作リスペクトに。ごめんなさい、これまで。

まぁここまでは比較的良作なので、ここからは作品として失敗してるけど「好き」。

いきなり鈴木則文の「ドカベン」とか言われても困るでしょうから一般の人にも判り易い作品で。

・「アルマゲドン
荒くれ土方7人が何故か地球の危機を救うため集められ、無理くり宇宙で小惑星破壊、襲い来るアクシデントに人死ぬ死ぬ、宗教超えて地球人祈るNASAの技術者祈る、反対してた娘の婚約者救って地球と娘の最後の交信後カミカゼアタック!地球万歳!帰ってきた親父のこと忘れて娘の婚約者と娘がキス!しかも展示飛行の戦闘機が祝福そしてEND!!
もうここまで「お涙頂戴」を力技でやられたら「SF」「科学考証」「ご都合主義」なんてのはどうでもよくなります。
ブラッカイマーやマイケル・ベイは時々バカやりきってくれるんでダメでも好きなことが多いです。
妖星ゴラス」も同系統ですね。特撮云々は別にして(いや素晴らしい徹底した特撮ですが)「ゴラスかわすために本当に地球動かしちゃって(ここまでがやりたいところ)うっちゃらかって終わり」てのが最高です。

レニー・ハーリンの作品
「カットスロート・アイランド」「ロング・キス・グッドナイト」「ディープ・ブルー」「ドリヴン」
「作ったらブッ壊せ!」の美学の下に家庭まで壊す徹底ッぷり&底抜けっぷり。
ここまで作品を破壊しながらやりたいことやってたら文句ございません。
特に「ドリブン」においておや、「サーキットのコインをタイヤで拾う」「街中F1カーでブッちぎって風圧でセレブのドレスが破れ飛び散る」の2点に「お前らやりたいのそれだけだろ!」とツッコミつつ心は大満足でございます。押忍!

あとはこの10年ごとのフェイバリットを上げればお分かりになるかと。
80年代 プロジェクトA
90年代 スターシップ・トゥルーパーズ
00年代 リベリオン(未だ誰もこの「ディストピアガンカタ+やり切り感」のトライアングルの牙城を崩せず)

あげれば切りが無いんでここまでにしたいと思いますが、判っていただけましたかねぇ?

童貞とD.Tとダイナミズム

  
ここんとこ、ついつい物事を形容するのに金角ことゲッツ板谷氏の「バカの瞬発力」という言葉を使ってしまうんです。
人から「バカじゃねぇの?」と思われてしまうエクスキューズがついたどうしようもなく突き動かされる衝動と行動を一言で称するのに便利なので使ってしまうのですね。
まぁ10年前ぐらいに、
「自分の脳味噌で腐ってる部分なのはわかってるけど刺激されるとどうしようもなくなんともいえない幸せになってしまうファクター」
と、わざわざ言ってたのが、今は「萌え」の一言で済んでしまうようなもんです。

その「バカの瞬発力」と同じぐらい使ってしまうボンクラ用語に「D.T」があるワケなんですが、定義や仔細については名付け親にして著書もあるみうらじゅん氏と伊集院光氏に任せまして、感覚的にわからないと「D.T」の原語たる「童貞」との境界線が非常に曖昧で同義語として使われてしまうことが多いと感じるのです。
非常に広義化してしまい意義そのものが曖昧になってしまった「オタク」と状況は反対ですが似たようなカンジでしょうか。

と、かたくさい前置きは横に置き。
先日、職場のボスとの会話の中で、そんなどーでもいいことを考え起こさせる話題がありまして。
ボスも高校時代はATGやさそり座に通いまくって自主映画撮ったりしていた絵に描いたような映画ボンクラだったわけでして時々映画の話題にもなるんですわ。
で、ビデオのキャプチャやってたボクにボスが「この前ちょうど『タクシードライバー』を観なおした」という話題を振ってきたわけです。で、「スコセッシという監督の映画には面白くないというわけではないんだけど、どうもダイナミズムが足りない」と評しまして、「ああ、言われてみればなんかそんなような…歳を経るに連れて『タクシー〜』も観るの辛くなるし」と思いつつも、話を広げる方向に向かおうとスコセッシ擁護を返して、アメリカンニューシネマの話や黒澤明作品のダイナミズムとかの話に広がっていった。
そして、いつのまにやらR&B中心の音楽話になって、さらに何故かボスの普通の人には耐えられない超鬱話の聞き役になっているといういつもの展開(笑)。

でも、なにかスコセッシの「ダイナミズムが足りない」の評が引っかかりつつも、ボスがドキュメント映画のインタビューで席を離れたので、やっとこさ本分のキャプチャした映像の粗編集にかかり始め。
で、ふとその「ダイナミズムが足りない」を表するのにハマる言葉が浮かんだ。

「スコセッシの映画は童貞臭い」

自分の持ってたフィーリングが具現化されたのでちょっとドーパミンが溢れ出した(でも確か町山&柳下氏も書いてたような)。
そこで最初の「童貞」と「D.T」の話に戻るのだ。
きめ細かい心情描写や情景描写や鬱屈した空気やリアルな妄想パワーは感じるのだが、「どこまでいっても6畳間の中」な感じ。そして最後はゴミ箱の湿ったティッシュ
そんな風に感じるのだ。
批判してるわけではない。そんな描写は「モテ」とは真反対の青春を送ったほぼ全員(たぶん)のボンクラに、シンパシーとクールを感じさせ、同化させ、ブルース・リーのポスターの隣にトラヴィスのポスターを貼り鏡に向かって「俺に言ってるのか?」と繰り返すのがオトコとしての通過儀礼になっている(たぶん)。

繰り返し繰り返し見てマネをしまくった、
はずが10年経って観返してみると、「イタい」イタいのだ。
確かに肉体的には童貞は捨てたのだが、やってる行動や精神レベルは10年前と変わらない。
そして相変わらず「非モテ」。

変わったのは6畳間の中のイタい妄想力が自主映画作ったりやら格闘技愛好会旗揚げして自主興行やったりバカ映画・バカ古本発掘したり漫画描いたりやら文章描いたりやらに発散されていたのだ。
そして「非モテ」であることにももはや開き直り。髪の薄さにも。
人を笑かして自分が楽しくなるには自虐も厭わず。

岡村(靖幸)ちゃんの曲があんなに童貞臭いのに素晴らしいのは女々しいまでの開き直り(いや本当にそう思ってるんだろうケド)があるからだ。
笑っちゃうぐらいにストレートに、いや、やり過ぎ?ギャグ?ぐらいまでに日本語として口語として詩として吐露し極上のポップ&ファンクに昇華させたからなのだ。
まぁ天才なので。きっとクスリの力借りなくても。

これをスコセッシに戻してみよう。
一番形容し易いのは、もう一人、同じイタリア系のシルベスター・スタローンという30手前のうだつの上がらない俳優を連れてくることだ。
ポルノ男優もやってたから肉体的には非童貞だが、口も障害で引きつって演技も上手くいかない男。
この二人にお題「ボクシング映画を撮ってみましょう」。

スコセッシは「ボクシングといえばギリギリまでのハングリーな勝負の世界。わかる、わかるよ、その禁欲的な生活…モテたくてもメガネチビじゃぁ…よし、それを徹底的に緻密に描写してやろう!もちデニーロで!」。

かたやスタローン「うぉぉ、来年で30だ!金もねぇ!イタ公じゃホワイトな職もねぇ!畜生、宵越しの金なんてもってられるか!ボクシング観てスカッとしてオ○ニーしてさらにスカッとして寝るか!!」と思っていたかは知らないが「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」戦を観戦するや大感動、オ○ニーも忘れ一晩で脚本を書き上げた!
いや、脚本というか普段の自分を書いた日記、かつ、いつもの妄想!
主人公?もちろんオレだぁぁ!!金はねぇからエキストラ使いまわし!!

で、できましたのが、
スコセッシ「レイジング・ブル
スタローン「ロッキー」

両作品、アカデミー賞を取りましたが、なんかこれが「童貞」と「D.T」の判り易いんだか判りにくいんだかわかんないけど具現された違いかと思ったり。

さて、
どっちに「映画としてのダイナミズム」を感じますか?
どっちに「ボクシング」を感じますか?
どちらが「童貞」で、どちらが「D.T」だと思いますか?


とか長々書いてきましたが、ちゃんとスコセッシもマイケル“すぱ☆すた”ジャクソンとガッチリタッグで「Bad」というダイナミズム溢れるPVを作っております(withウェズリー“寿司食うよ!”スナイプスの空耳付きで)。


そしてスタローン。
還暦過ぎても「ロッキー」と「ランボー」を見事(=ムリヤリ)にこなし世界中のボンクラども(過ぎた年月と同じくもうみんないい歳)に感動と「D.T」イズムをテメェのカラダはって示している。
世間の常識は別にしても。
そしてボクらは非情な現実をしっかり見つつも妄想ともつかぬ夢を見て明日も生きる。

【追悼】文字通り『乙女ロード』だった。

女優の神戸(かんべ)みゆきさんが18日、急性心不全で亡くなりました。享年24歳。

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」の3代目セーラームーンとして活躍し、映画「バトル・ロワイアルII」などにも出演した女優、神戸みゆきさんが18日午前4時8分、心不全のため川崎市内の病院で急死していたことが20日、分かった。24歳だった。昨年2月、舞台「レ・ミゼラブル」を体調不良で降板してから入退院を繰り返していた神戸さん。女優のみならず、ファッション関係の仕事を夢見て回復を信じていたが、それもかなわなかった。

 バラエティーから舞台、映画と幅広く活躍していたアイドルが24歳の若さでこの世を去った。

 所属事務所「ルージュ」の本田正樹社長(45)は、サンケイスポーツの取材に「親族に見守られて亡くなりました。(遺体は)安らかな表情でした」と事実を認め、「繊細な子で自分をギリギリまで追い込んで、持っている力以上のものを演技に出せる子だった…」と突然の訃報に肩を落とした。

 神戸さんは昨年2月、同6月公演の舞台「レ・ミゼラブル」を体調不良を理由に降板。川崎市内の病院に検査入院して以降、入退院を繰り返していた。ただ、今月9日に東京・渋谷区の事務所で社長と会った時には元気な姿を見せていた。

 以前から古着をアレンジして洋服を作るなどファッションへの関心が高く、9日も「自分のやりたいことは演技だけじゃなく、ファッションを写真で表現するような仕事もしてみたい」と意欲を燃やしていたという。だが、今週に入って体調が急変し緊急入院。親族が見守る中、静かに息を引き取った。

 神戸さんは平成12年上演のミュージカル「美少女戦士セーラームーン」のオーディションで約500人の中から主役の月野うさぎ役に選ばれ、芸能界入り。一躍人気となった。その後も映画「バトル・ロワイアルII」、ドラマ「仮面ライダー響鬼」など話題作に出演。体を張った演技は定評があり、「レ・ミゼラブル」降板後も製作の東宝から「体調が良くなったら来てほしい」とオファーを受けていたという。

 また、ある関係者によると、神戸さんは人を喜ばしたり驚かせるのが好きで、エープリルフールには「事務所辞めた」などとビックリメールを送ってきたことも。明るいキャラクターで誰からも親しまれる存在だった。

 葬儀は21日、川崎市内の斎場で近親者のみで執り行われる。

去年の3月にmixiの日記でリスペクト溢れる文章を書いたのですが、セーラームーンミュージカルの3代目セーラームーン月野うさぎ役で活躍しました。

その放つ眩しいまでのオーラは、原作・アニメの月野うさぎ=ムーンを凌ぐほどで、セラミュ仲間でも「本物の月野うさぎが現れた!」と、彼女を見に行くだけの価値があるほどの女優でした。
去年の日記では「地球救っちゃうかも」とまで書いてます。
ついにはコミケでセラミュ本(タイトル『セラミュのはらわた』)を出して秘宝紛いの文章を寄稿するほどの勢い。本編の不出来に勝手に「セラミュたちの挽歌」という映画を妄想したりもしました(結局『セラミュのはらわた』内に小説で掲載)。

「実は小学校のときにセーラームーンの漫画をみんなで回し描きしてました。それぐらい大好きだった」という彼女の言葉、そしてセーラームーンになるという夢を叶えた、そして本物と見まごうばかりの姿を見せた彼女には当時も今も涙を禁じえません。

開演時間に遅れる、と池袋駅からダッシュしたサンシャイン通り、そして今や「乙女ロード」と言われるようになったサンシャイン60前。
池袋を通るたびに真っ先に思い出されるのはその駆け抜けた5年間です。
それは宇多丸師匠言うところの「キラ☆キラ」感に満ち満ちていました。


あの数百メートルは9年前、既にボクたちの乙女ゴコロを刺激する『乙女ロード』だったのです。


その中でも満月のように大きくキラキラと輝く彼女の姿を思い出し、今回の訃報に女々しくも涙が流れて止まらないのは舞台という近い場で接していたり握手会で握った手の感覚もあるのかもしれませんが、本当に至福の刻と愛と勇気をもらえたからに違いないのでしょう。


数週間不眠状態が続き「申し訳ナイトin UNIT」に寝過ごしBon-Bon Blancoを見逃したり、この2年間、自分内No.1ガールの座を占めていた平田弥里嬢が突然の無期限休養を発表して沈んでいたこの1週間強でしたが、この訃報と悲しみに比べれば小さいことかもしれません。

だってまだ会える機会はあるのだから。


正直、ちょっと今回は立ち直ることがしばらく難しいかもしれません。まだ動揺が止まりません。


でも、何故か漠然と「生きよう」と思った。


夢半ばで彼岸に旅立った、いっぱいの「愛」「勇気」「夢」そして「キラ☆キラ」したあの日々を与えてくれた彼女のことを思うからだろうか。もらったものを幾許かでも返すためにだろうか。


I respect you forever...

【妄想】「今度は大麻にします」【妄言】


あいぼんこと加護ちゃん、13kg痩せて幸薄度が増しまくってますね。もう一人のWとは色んな意味で逆ベクトルで。


そんな加護ちゃん、香港で映画の撮影中にサモ・ハン大大哥に煙草と葉巻を勧められて吸ってしまったとか。
サモ・ハン大大哥が事情を知らなかったとは思えませんがコク深い大人のチャイニーズジョークだったのでしょう。
ていうかサモ・ハン大大哥に薦められて断れませんYO!加護ちゃんは悪くない!


そんな加護ちゃん「吸っちゃった、ゴメンなさい(テヘ☆)」と帰国してブログで謝ったワケなんですが、ここで思い出されるのは「日本の大哥」勝新太郎なワケで。
コカイン事件の「もうパンツは履かない」も有名ですが、喉頭がん発覚会見でおもむろに煙草を吸い出してレポーターにツッ込まれる、という光景もバツグンでありました。

んなワケで、加護ちゃんにも帰国してブログではなく会見でも開いて「サモ・ハンさんに薦められて煙草吸っちゃいました(テヘ☆)。葉巻は流石に無理でした。」と場をなごませつつ懐から「ハイライト」(またはHOPE)を取り出しライターでプカーッ、と。
レポーターに突っ込まれるも、初めて気づいた様子で「あ、人前に出るの久しぶりだから緊張しちゃって☆」と艱難辛苦乗り越えた懐のデカさを見せて欲しかったものです。
できれば「葉巻や煙草は体に悪いので今度はガンジャにします☆アムスに行きたいですね☆あ、でもガンジャだとまた太っちゃうかな(はぁと)」とトドメのデッカい失言かますぐらいの勢いで!


このぐらいのコトをやれば「現代版女勝新」の名前を襲名してかつての梶芽衣子路線を一直線!「女囚さそり」「野良猫ロック」「修羅雪姫」のリメイクに連続出演!当然シリーズ化!
今回の映画でサモ・ハンと共演したのも、かつて「破れ唐人剣」でジミーさんと競演した勝新と「同じ路線を歩む」という隠れたメッセージです!
そんでタラ公にベタ惚れされてハリウッドデビュー!!
ついでにJTのイメージガールに!TASPOも加護ちゃん自ら手売りで普及率UP!
これでエリカ様以上のガチ・セレビッチ(しかも小悪魔)キャラで大人気!!


などと杉作J太郎さん(a.k.a LLクールJ太郎)的な昭和ノスタルジーかつ加護ちゃんLOVE妄想を抱いてしまったのですが、やっぱダメっすかね?


できれば名前も改名。「加護新太郎」で。
あれ?そんな漫画家居たような…。

ちょい修正してみました。

「またこの話題かよ!いいかげん新作つくれよ!」
というお話もおありではございましょうが。前回の日記であんなことも書いてしまったので。
ようつべ削除、ニコ動削除を乗り越え、某ラジオでも(以下自粛)などもありながら、パソコンのデータ整理したら作成データを偶然サルベージし、多少覚えることも覚えたので修正などを。stage6も無くなったし。

マチュアリズム・レボリューション21(ver1.1)/モーニング娘。にライムスター
music mixed by onn@man(嵐の獣。)
visual mixed by kamikaze(本気プロダクション)

◎修正箇所(ほぼ前半のみ)
音のMA修正/タイトル文字修正/Dさんの咳払いを合わせた/キーで抜いてた部分をパスで抜き直し/宇宙船らしきものとレコードをオーバーラップ/「a」に「。」を追加


あと音源希望者が多いのでアップしてます。

http://cid-2c1fe124cd4ee1b0.skydrive.live.com/self.aspx/public/amateurism%20revolution%2021.mp3
(mp3/320kbps/44.1kHz/STEREO)

みなさんで遊んでもらえれば光栄です。

遊びの拡大再生産

友達がようつべで発見したコレ

Capsule-Daftpunk-Beastieboys 'Starrysky YEAH! Remix'」
(製作者はnovoskiさん、多作なのもコメントの受け答えも素晴らしい!)
が、今、周囲で話題ですが、こういう素敵なマッシュや遊びが出てくるととても嬉しいですよね。
素敵でなくとも玉石混合、誰でも入れる環境・底辺の広さがクオリティの高い作品を生み出す礎となり、職人(または職人魂を秘めてる人)の「負けるか」「そうくるか」「ワロス、俺も」等々の意気込みがさらなるレベルアップを高め、現状を作ってると思います。
そこで生まれてきた作品は、そりゃ著作権に引っかかるものもありますが、もはやその域を超え「再構築」された「一個の作品」レベルになっているものも、もはや星の数ほどあるでしょう。
そういう新しい流れである遊びの誕生を「著作権」の名の下にしょっぴこう、管理しようという動きもまた大きくなっています。バックにはもち「金」の流れがあるからです。しかも目の前の。
もしかしたら新しいムーヴメントを生み出すかもしれないこの「遊び」をステレオタイプな大人観で押さえ込もうとしているのです。

ボクもまぁその中の末席にいたこともありまして。
そこで送られてくるのは「音源欲しい」等もありますが、次のような一例に類するものも数多くあります。

『「アマチュアリズム・レボリューション21」に石川梨華が「ほい」と言うのは(恋愛レボリューション21では4分あたり)入れられますか?
あと、ライムスターの声はもうチョット大きくできますか?
勝手なこと言って本当にすいませんができれば改良お願いします!!!』

onn@man氏が本来Aメロしか無かったマッシュをスクラッチやピッチで調整し、宇多丸師匠やDさんのヴァースを最も生かせるようにマッシュアップして氏が「完璧」と思う状態でボクに渡してくれたわけです。元はアイドルポップですけどライムスが加わることによりストイックな「再構築されたJ−POP」として仕上げてくれたのです。
その完成度と曲のイメージに応えるため、こちらもああいう画の仕上がりになっています。なるべくクールになるように。そして両方好きだからこそ、娘。ヲタにもライムスファンにも満足してもらえるように、全メンバーの見せ場やアップを入れ込みました。漏れてる人がいないかどうかもチェックしてしっかりと。矢口と後藤の出番が多いのはPVの構成上しょうがないところでもあります。

本来はこんな制作裏話なんかしたくもない。偉ぶりたくもない。
ただただ観た人聴いた人に楽しんでもらえればいいと思っています。

でもこういうことを書かなきゃいけないのは、「アマチュアで遊びであっても出すからには本気でこれが最高点だ」というのを出してくるということです。そりゃぁ何万人の目に晒されるかもしれないですからハンパはできません。目的はディスられることじゃなくて「楽しんでもらう」「こういう遊びがあることを知ってもらう」「それぞれの良さを再認識してもらう」「尊敬する宇多丸師匠の長年の夢を叶えてあげる(笑)」ですから。

もし「自分がこうしたい」と思ったら、どういう技術でどういうやり方でどうすればいいか調べましょうよ。ネットにゃフリーで高性能のソフトも使い方も技術解説もたっぷり転がってますよ(特にアメリカの特撮野郎のメイキングなんか凄いです)。それに(以下自主規制)。上の例にあげた彼なんて音部分ですから簡単なものです。「ホイ」入れるなんて無料で1時間も無くできます。そして調べて新たな世界(知識)を手に入れることによって「タダの消費者」から「リスナー」へと昇格するんじゃないかと思います。
できたなら聴いてみて、もし「こっちのほうがマスト」と思えば自分で聴くのもいいし映像はめこんで(はめこまなくても)発表してみればいいじゃないですか。
そうやって「遊び」は広がっていくと思います。広がった「遊び」は次の「遊び」を呼び、また我々を震撼させる作品が出てくる確率をどんどん高めます。

ネットとデジタルの進化は身の回りにしかなかった(場所やモノの)「遊び」のフィールドを世界に広げました。
今でこそ大企業も元は自室やガレージから始まったものがほとんど。

我々は実は恵まれすぎているのです。そしてその恩恵は益々広がっているのです。
あとは消費者から踏み出す「遊びたい」「もっと見たい」「やってやろうじゃないの」等々という「一歩」だけ。
もっと遊ぼうじゃないの。そしてその遊び場を奪われないようにしようじゃないの。楽しく、面白くなりたいじゃないの。
みんなの歩む一歩はもっともっと遊ばせてくれる大きな一歩だと思う。

これこそ「21世紀の素人の革命」なんじゃないの?(笑)

前項補足

Uインターはルー・テーズとロビンソンに行ってしまったのと同種団体との色分けで必要柄カール・ゴッチに否定的にならざるを得なかったところもあるでしょう。
ですが、コンディションをロビンソンとゴッチと比べれば…ねぇ。
ロビンソンは正統派ランカシャーを守り続けてますが、ゴッチは時代の変化とともにその時代にあったスタイル(実戦も含めて)を日々研鑽してましたし、裏技も数多く身に付けていました。キックもけして否定していたわけではなく、ソバットを使ったり、技の繋ぎやテンポ作るために使ったり(木戸キックに片鱗が見られます)、わだかまりはなくとも意見の差異は見られるでしょう。

パワー押しする剛のレスラーと思われがちなのですが、レスリングの攻防をチェスで表現したり人体構造を力学的に分析する(もちろん壊すためw)などインテリジェントで哲学的な面も持っていました(つまり試合の組み立てや戦略、技のコツにも相当の実力を持っていた)。パワーファイターではあったと思いますがいかにその力を効率的に運用するかを重視していた「柔」に近いレスラーだと思うんです。

そのインテリジェントもショーマンやギミックに向かなかったこと(地味かつ相手を壊してしまう)で、その実力と不似合いな環境と繋がってしまいました。

そこは流石は日本プロレス界最大人・力道山に、選手兼コーチとして招聘することでかつての同盟国のうえ、格闘技に関する土壌、そしてガチンコ好きの日本人向けのシュートとギミックをおり混ぜ合わせたスタイルにも合い、有能な弟子(※)にも恵まれ、見事、日本プロレスの底辺を築き上げ、ストロングスタイルの父として「神」の称号を手にするわけです。
佐山とのラインは後の修斗にも繋がりますし、UWFは総合格闘技ジャンルの礎を築き、UWFからシュートボクシングK−1に繋がるわけですから、多少の変人っぷりを補って余りあるワケです。
ま、元々お金に価値を求めたわけでなく、その信念を突き通すことに価値を見出した人でもありましたしね。
ただ、晩年近くにポツリと漏らす一言には寂しさが混じったものも多く、やはり武人としては栄誉も欲しかったのではないでしょうか。涅槃に渡った今では叶うべくもありませんが、せめて歴史として名を残して欲しいものです。
アメリカで報われなかったものの、フロリダに身を引いたのは温暖な気候が相当悪かった膝の怪我に良かったのとプロモーターの仕事に都合が良かったからでしょう、唯一の肉親といっていい娘婿の故ミスター空中氏が住んでいたこともありますし。タンパなんて辺鄙なところに住んだのもアメリカ文化に馴染めない理解者である奥さんとの静かな生活を望んだからでしょう。
そんな隠遁した達人に遺伝子を受け継いだ若者たちが教えを請おうと次々と訪れるわけですから現代武侠物語のような趣で、非常に東洋的であります。


※猪木、藤波、木戸、ミスター空中、藤原、佐山、長州(は途中夜逃げ)、キラー・カン、前田、高田、船木、鈴木、石川、西村、渕、等々(渕が滞在時、ジャンボ鶴田アメリカ遠征中にゴッチ道場を訪れ教えを受けたエピソードもあり)