【その】「イ」を180°回転させて書きたい【弐】


マイミクさまの日記より。

はやぶさ2は、2014年までに完成させて打ち上げないと、
小惑星と地球の公転軌道の関係で、その次のチャンスが10年後になってしまいます。

10年後では、せっかく、はやぶさの運用で培われた技術が、
次代に伝えられなくなってしまいます。

とゆうわけで
事業仕分けパブコメにご意見を投稿しました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1294165.htm
本年度の予算が、仕分けの対象になったからです。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100614-OYT1T00947.htm

これがはやぶさ2くんだよ!
http://b612.jspec.jaxa.jp/mission/hayabusa2.html

宇宙開発に興味のある方はご存じでしょうが、成功か失敗が極端に分かれる宇宙開発では、その運用データのフィードバックが全てで、継続することが何よりも重要なのです。

今回の「はやぶさ」運用で蓄えられたデータは、持ち帰ったカプセルの中や人類初の偉業であるだけでなく、様々なトラブル復旧事例も含めて全てがかけがえの無いものなのです。

はやぶさ」プロジェクトマネージャーの言葉にもあったように、開発や技術がこれまでにないスピードで日進月歩で進化する現在において、今回のデータをすぐに次へと繋いでいくことで、初めて「はやぶさ」の仕事は完了するのです。

今の地球、日本の状況で宇宙に注ぐ余裕は無い、と思っている人はそれはそれでかまわないかと思います。

ただ、宇宙にいくらかのロマンを感じている方は、今回のはやぶさ帰還に思うものがあった方は、よろしければご協力をお願いしたいかと思います。

当然自分も意見させていただきました。


ちなみに、H-2ロケットの重なる失敗や第三国の宇宙開発の躍進で、日本が宇宙開発で遅れを取っているかと思う方がいるかと思いますが、固形燃料ロケットにおいては、日本は未だに世界屈指の信頼性と技術蓄積を築いています(自分は某公務員時代にその開発現場を実際に見てきています)。
ただ固形燃料は、環境問題やペイロード(打ち上げ質量)の限界のため、世界が液体燃料ロケットに移行する中、その注目を失っただけなのです。
液体燃料ロケット技術を一から組み上げなければならなかった最中のH-2ロケットの失敗なのです。
はやぶさ」を打ち上げた固形燃料のM-Vロケットは、どんどん小型化が進む人工衛星(特に実験衛星)の打ち上げ分野においてはまだまだ世界のトップクラスを走り続けるどころか、宇宙開発で重要性を増しているのです。
そして衛星の小型化においても日本は革新的な技術を生み出していますし、その運用能力に関しても素晴らしいものがあることは今回の「はやぶさ」プロジェクトにおいて明らかでしょう。

また、開発分野の違うISAS・NAL・NASDAJAXAへの統合によって、目的の違う開発への予算配分がますます難しくなっただけでなく、開発に携わる優秀な人材の受け入れ場所が減り、その流出を招いています。
財政の困難さもわかりますが、宇宙開発のこれ以上の縮小は、技術立国たるべき日本にとって避けなければならないことであるのです。