【バトン】好きな映画のジャンルを一行で表現するバトン

「良い映画」と「好きな映画」の違い。(「絶叫機械+絶望中止」/screammachineくん)
http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20080906

の中において提唱されました、
「自分では見つけにくい客観的な「好き」の基準をアウトプットしてみようじゃないの!それで良悪に関係なく「好き」な映画を一言でジャンルで書いてみて晒す事で価値観の違いでの齟齬を、考慮を、わかりやすくしてみようじゃないの」てなバトンです(上手く要約してるか判らないですが。筋立ては原文に書いてありますので参照してくださいませ)。
面白いのでやってみます。

自分の中でこれがこられたらお終い、ってのは
「やり切った感満載の作品」
です。
「うぁぁぁ!これだよ!これがやりたかったんだよ!」という作り手の思いが(どっちかというと頭の悪いほうがイイ)画面からビシビシとビーンボール並みに伝わってきちゃって、しかも作品として破綻してようがしてまいが、出来不出来は別にしてやり切ってしまった作品には「ダメだろうがなんだろうが好き!」を与えちゃいます。
だから基本「(最終的に)何がやりたいのかわかんねぇ」「客ウケを狙って逃げに入る」とかの作品は受け付けない傾向にありますね。

去年は「やり切った感満載」の映画が豊作でしたねー。
「ブラックブック」「300」「アポカリプト」「ボラット
全て良作ですが、なんか全部ストーリーとか中身とかと別のところで号泣してたような気がします。
そして東映70年代リバイバル上映・深作欣司特集で観た「暴走パニック大激突」のとてつもないやり切りっぷりには失禁直前でした。しょっぱなからの話の力技な転がり(小林念侍!)も最高なら、後半〜エンドまでの10年早いマッドマックス・カーチェイスアナーキー!衝撃のラスト!
実は2007年No.1に押してます。そして深作リスペクトに。ごめんなさい、これまで。

まぁここまでは比較的良作なので、ここからは作品として失敗してるけど「好き」。

いきなり鈴木則文の「ドカベン」とか言われても困るでしょうから一般の人にも判り易い作品で。

・「アルマゲドン
荒くれ土方7人が何故か地球の危機を救うため集められ、無理くり宇宙で小惑星破壊、襲い来るアクシデントに人死ぬ死ぬ、宗教超えて地球人祈るNASAの技術者祈る、反対してた娘の婚約者救って地球と娘の最後の交信後カミカゼアタック!地球万歳!帰ってきた親父のこと忘れて娘の婚約者と娘がキス!しかも展示飛行の戦闘機が祝福そしてEND!!
もうここまで「お涙頂戴」を力技でやられたら「SF」「科学考証」「ご都合主義」なんてのはどうでもよくなります。
ブラッカイマーやマイケル・ベイは時々バカやりきってくれるんでダメでも好きなことが多いです。
妖星ゴラス」も同系統ですね。特撮云々は別にして(いや素晴らしい徹底した特撮ですが)「ゴラスかわすために本当に地球動かしちゃって(ここまでがやりたいところ)うっちゃらかって終わり」てのが最高です。

レニー・ハーリンの作品
「カットスロート・アイランド」「ロング・キス・グッドナイト」「ディープ・ブルー」「ドリヴン」
「作ったらブッ壊せ!」の美学の下に家庭まで壊す徹底ッぷり&底抜けっぷり。
ここまで作品を破壊しながらやりたいことやってたら文句ございません。
特に「ドリブン」においておや、「サーキットのコインをタイヤで拾う」「街中F1カーでブッちぎって風圧でセレブのドレスが破れ飛び散る」の2点に「お前らやりたいのそれだけだろ!」とツッコミつつ心は大満足でございます。押忍!

あとはこの10年ごとのフェイバリットを上げればお分かりになるかと。
80年代 プロジェクトA
90年代 スターシップ・トゥルーパーズ
00年代 リベリオン(未だ誰もこの「ディストピアガンカタ+やり切り感」のトライアングルの牙城を崩せず)

あげれば切りが無いんでここまでにしたいと思いますが、判っていただけましたかねぇ?