真っ赤に燃える負け犬の印

xxx1shot2kill2004-05-30

なんの撮り得も無い、冴えないアメリカの一中年男性の日常のみが描かれたコミック『アメリカン・スプレンダー』(http://www.amesp.jp/)が映画化され日本でも公開されるらしい。
アメリカの輝ける星」というタイトルがなんとも皮肉なこの作品は元々自費出版された名も無いタブロイドコミックだったそうだが、カルト的な人気を呼び今回の映画化まで至ったうえに、主人公そのものである作者も執念で出版し続けた甲斐があり、ようやっと人前以上の幸せどころかささやかなアメリカンドリームを得たそうである。ま、これは町山さんの日記で読んで得た知識なのではあるが(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040501)。

これがどんだけ凄いことか考えるに、わかり易い形で考えたら、蛭子能収(http://www.tokyokandenchi.com/profile/ebisu.html)や花くまゆうさく(http://www.hanakuma.com/)の漫画が映画化されて国際映画祭の賞を取ってしまったぐらい凄いんだろうなぁ(ヒットするかどうかはまた別にして)、と考えるととてもわかりやすいと思ったりして。だって話を聞くに『アメリカン・スプレンダー』ってすげぇガロっぽいんだもん!

みうらじゅんも『アイデン&ティティ』中のボブ・ディランの曲集めたアルバムのジャケを描く事に許可がおりた見たいではあるし、世界のガロ人の活躍はめざましいなぁ。

自分で自分の日常コミック化してヒーローになれるんだったら、ブログでこうやって日常やら妄想書いてる自分にもいつか光が…ってそれがまず妄想でした。