男子、三日会わざれば刮目して見よ(ただし女装癖アリ)

同じく告知しました、舞台演出のお手伝いをしたDSゲームの舞台化「いかもの探偵-IKATAN-」、最後の通し稽古と本番楽日に行って参りました。


通し稽古は会場がオールスタンディングなので立ったまま、なるべく後ろに引いて役者さんが全部見えるようにして総見。
いやー、これが凄かった!
ゼロの状態を見ているため、どこがどうブラッシュアップしてるのかいちいち解るどころか総てが良いベクトルに向かっているので破顔を止められず。顔を背けて笑いまくる。
この日は舞台内のライブも仮歌でやったため、当日大挙来襲すると思われるヲタに脅えないように備え「仮想ヲタ」としてヲタ芸かまして状況を再現!いや、やりたかったわけじゃないッスYO!ゼッタイ!
そしてブートキャンプをこなしたチョッカク軍団を始め、もう全員が全員の短期間での尋常じゃないビルドアップに大感動&リスペクト!
あとはここまで削いでは詰め込んだ麻草くんにもリスペクト。いつもの「麻草演出」を抑えたのにも素直に尊敬できました。


総見が終わり、所感と指導の時間となり、ボクは先ほどの感動を「舞台になってた!」と一言だけに込め。それに応えるような参加役者陣から沸き上がる「わぁ」とも「きゃあ」ともつかないナマの歓声にこっちも感動しましたよ…とにかく士気をかなり鼓舞したことは確か!でもそれは素直な所感!


当に「男子、三日会わざれば刮目して見よ」!(三国時代に呉の魯粛呂蒙を表した言葉←レッドクリフ公開記念蘊蓄)


女装癖のある主人公・飛田給を演じる井上さん(♀)は稽古前に「女装して『可愛い』となるんじゃなくて『(変貌ぶりが)キモチ悪く』なるため勉強したのでそこを見て欲しいです」と言っていたので「本当にキモかった」と言ったら「ありがとうございます!!」と言われてしまった。
若い女の子に「キモい」と言ってありがたがられることなんかそうそうありませんYO!(後に同じ女装入門書を読んでたこと判明)


この日の即興ワークショップは日記役の溝口さんが「お嬢様風に直立するので体力を使う」と言っていたので、重力に逆らわず肩甲骨を落として骨盤を股関節に乗せると自然に力を使わず綺麗に直立姿勢になるよ、と本物のワークショップな内容。
でもボクは格闘技のために研究したんだけどね、そのへん(でも鴻上尚史のワークショップ本とかも持ってますよ)


本番はギリギリでなんとか幕に間に合いまして。ブートキャンプ隊員にエスコートされて招待者席に。いいんかなー、と思いつつ満員のお客の反応にやっぱり気が行く。
舞台はもう先日があったので安心して観れました。笑いどころで観客も笑ってくれるので胸をなでおろしつつ。
そして、ライブ。
やっぱ真ん前に陣取るヲタ軍団がヲタ芸をやりまくり、後ろのお客さんには悪いなー、と思いつつ通しで仮想ヲタ客やってて良かったなぁ、と勝手に得心。


舞台後は握手会があったので女優陣と挨拶するぐらいしかできなかったのですが、帰るお客が出演者に「敬礼」しながら出て行くので麻草くんと小声で「勝った!」と拳を握りしめる(それが目標だった)。


オールスタンディングで5000円ってのは「本当に大丈夫か?」とは思ったのですが、色々ネットで書かれてはいたのは知ってても、現実に観てみて客観的には「アリ」なんじゃと思った次第。


本当にいい経験になりつつ楽しかった期間でした。
それぞれの役者さんは声優志望なのでこれを目指す方向に上手くフィードバックしてくれれば、と思わずにはいられません。自分も励まされたような気がします。
あと、自分はつくづく負傷兵のサスペンダー握って引きずりながら「メディーック!!」と叫んでるのが好きなんだな、と(血涙)


あ、後から気づいたら2行だけパンフレットに載せてもらってました。