言うなれば「LIFE GOES ON」

相変わらずバイクで猛疾走、ノンブレーキで前の車に突っ込みリアウインドーを割りながら頭からダイブ、そのまま車の前まで吹っ飛んで100mバウンドしながら転がっていっても死ねないような毎日です(バトルスーツ未着用)。

その比喩をいちいち説明していくと電撃大賞が取れてしまうので告知で代弁。

●告知そにょ壱
明日11月22日(金)六本木SPRASHで18:30から開かれる音楽と映像のコラボイベント「ネオクロスフェスティバルvol.2」に映像のほうで参加します。

1.オープニング/古新舜「11がつのサンタクロース」
2.大友勝二+我武者羅應援團×小野寺昭
3.Lumino-scope×田中慎弥
4.テツ・ジャガーズ×高嶋友也
5.Alchemy+×青木純
6.Lucy Juicy×大森清一郎
7.クロージング/古新舜×Lucy Juicy未発表曲「awayuki」

主催者の古新さんをたまたま紹介してもらいYouTubeのほうを教えたら突然依頼が来まして添付されてきました音源ファイルを聴いて「Lumino-scope」さんの音にエレクトロ好きの血が騒ぎ、「バターン死の行軍のようなスケジュール」(勝手に6本同時進行)の中、調整の結果、ついぞ請けてしまいました。

麻草郁くんに相談し、あまりに著作権が云々か頭の悪い映像しか撮ってないボクは映像素材が無く、撮り下ろすこと決定。24時間ループで聴きこみイメージをガッツリ固めました。
沖縄・cdyaのトマトさんがここ一年写真にのめりこんでることを思い出し、素材用の沖縄写真を依頼してノリノリでご承知いただき、また、11月3日の「なんちゃらキカク」で対バンしまして、翌日には右膝十字靭帯の代わりに撮影助手をやってもらった語り部ミウさんに動画パートのシャーマン役をお知り合いになり何日も経ってないのに依頼。
何故なら彼女が本当に霊媒師だから!
これまたノリノリでご承知いただき衣装も小道具(両方とも本物)も用意していただく始末!
トマトさんの写真も素晴らしく、ミウさんの撮影もこれまた素晴らしく、Lumino-scopeさんのライブ(これまた見事なアクト)に行って前日発売のCDも買わせていただき、作曲と音響をほとんど手がけるナカシマさんは思ったとおり菅野よう子好きや押井守好きで話が一致!

他の仕事も前もって仕上げ、ほぼ完璧、と思いきや、「人間災害指定」のボクにトラブルは憑物。〆切り5日前に映像が1曲では無く3曲と突然連絡があり判明!
ただでさえギリギリのスケジュールで無理!
と、Luminoさんや主催者さんに頼み込み2曲でカンベン願う…(もう1曲は主催者さんが制作)。
さて、また24時間ループ態勢に入り1日で選曲と映像のアイデアを考え、学校の講師をムリヤリ引きずりこんで学校に忍びこみ構想から一晩で不可能なことを削ぎ落とし徹夜で完成に持ち込む。

考えてた1曲は素材が膨大にあったにも関わらず3時間で編集終了、完成。畜生、完璧なまでの作業時間見積もりどおり。

というわけで明日無事流れます、たぶん。放送禁止な部分は無いし。

となると他の映像面子の凄さにビビるワケですよ!
みんなバリバリTVやPVやCMや映画で活躍していてコンペとか根こそぎ持っていってる人ばかりじゃないですか!
そこにボク一人「誰、コレ?」。肩書は「映像芸人」だし。
だがしかーし!一番競演面子でビビったのは、かつて「SHOP99」でおなじみ、日記にまで書いた「橋本ひろしと冒険団」の後釜が居た、ってコトですYO!なんか思わぬトコロで対バン実現!
秀樹カンゲキ!とまでは言いません、当然、ええ。

つーことでイベントに「映像だけ」参加します。
え、自分は?
勝手に映像学校の同期に「閣下(ボク)しか撮る人いないんだよ」と決定されてしまった彼の結婚式の撮影に山梨まで行ってきます…。奥さん(同じ日大、しかも隣の経済、さらに同時期)に「閣下に撮ってもらいたいの」と頼まれたら断れませんでした…うう…。

あ、「Lumine-scope」も素晴らしいですが一緒に出る「LUCY☆JUICY」もイイ!です。これから来るかもですYO!



●告知そにょ弐
麻草郁くんに「良かったら」と言われゲストで舞台演出やってきました。

RHYMESTER宇多丸師匠も、

1986 まだ18歳の少女 手にした新人賞も 浴びた脚光化粧衣装も 救えなかった彼女の一生を ただ4月の晴れた日の正午 路上に残された惨い証拠

とライムする、あの時間を過ごした男子には忌まわしきあの交差点。先日、もう一人の当事者も亡くなってしまった…。


感慨深かったのですが、その、サ、ではなく、程近くの事務所の稽古場にお邪魔してきました。


11月11日に発売されたDSゲーム「いかもの探偵-IKATAN-」の舞台化の演出を麻草くんがやっているのですよ!
ゲームの役を演じるのはもちろん「中の人」!
久しぶりにやって来ました「コッチ側」な仕事です。萌える。


麻草くんには「構成とか全体とか見てもらえれば」と言われ、出演役者の事務所の社長、そして舞台監督を横にして演者さんに「出版とか映像とかやってる人」的に紹介してもらい、当日モヒカン→スキンに移行したボクは「こんなナリですが危険な人じゃありません」ととりあえず掴みの一言を発して微笑をもらい通し稽古をまず総見。
意見求められましたが「全体を見てくれ、と言われているので終わった後、麻草くんを説教します」とだけ。
休憩に入り、そこでこれが原作付きの舞台だと知り不安に。
休憩後、各場面の演出に入っていったのだけど、その前に麻草くんに「これ原作モノでしょ?逸脱したらヤバいんじゃない?」と聞いたら、「原作者とやり取りしてOKもらってるので大丈夫です」の答え。
ここで安全装置がカチリと外れまして。


各場面の麻草くんの身体を張った指導が続くもエグいシーンでは社長に「これ事務所的にどうなんですかね?」と質問。「いいんじゃない」的な発言にボクの中ではスライドが引かれ撃鉄がカチンと入り9mmホローポイント弾が装弾。
ついに、「ちょっといい?」と言ってしまい、麻草くんも「全体だけって…!まぁお願いします」の声についに暴発。役者さんに状況や演技を熱血指導開始!
それに応えるように麻草くんも丁々発止でさらに指導!


ご存知の方はご存知かと思いますが、こうなるとkamikze&麻草as本気プロダクションは誰も止められず臨界からチャイナシンドロームです。
しかも両人声がとてつもなくデカいです!
何回映画館でアベックに睨まれたか、飲み屋を追い出されたか、歌舞伎町のド真ん中で映画のワンシーンを再現して白い目で見られたか、等々々、十指に余り枚挙がありませんよ!


「彼女もっと美味しい役だよね、もっとやらせましょう!」「もっとガッツリ踏んで!あと怪しい日本語全開で!」
「そうですよ、彼はマイケル・ホイなんですよ!」「そう、あそこの3人はホイ三兄弟決定!」
「全員陶酔しながら…」「目線はプロジェクター!遠〜い目をして!潤ませて!」「そこに入ってきた彼!キミはこの異様な状況についていけなくて挙動不審!」


繰り返される悪ノリ演出、そして合間に大声でワールド・イズ・マインで「あーすれば」「こーすれば」「それ最高!」と役者そっちのけで明らかに演出ではない漫談をし始める2人。


が、である。
ウチらの演出でやると突然他の役者から笑い声が出るようになり。
脚本を演ずることでいっぱいだった役者たちから「もしかして俺たちのやってること面白いんじゃないの?」オーラが立ち上りはじめ、稽古場の空気が5℃は上昇。悪ノリも上昇。終いには舞台上っちゃったし。


ついには、
「そう!それだよ!」
とJOJO立ち指差しでOKを連発しまくるボクがいましたが、社長沈黙、舞台監督苦笑い。


そして、この舞台には軍人キャラたちが登場するのですが、そうなったら
ずっと俺のターン」!!
まずは舞台上では口頭で動きを指示、そうすると自分のキャラを理解してパターン出しまでして演じ始め。


稽古終了後にボクはハートマン軍曹に早変わり。

地獄の一丁目にようこそ!歓迎するぞ!デクの坊ちゃんたち!」
と「どうすれば軍人っぽく見えるか」をボクの身体で示す。
「凄い!見える!」と驚きの声。当たり前なんだが。
そして口頭と動きの分解で具体的に舞台上で栄えるアレンジも加えて叩き込む。
のめり込む軍人キャラたち。自分らオリジナルのパターンまで作り出す始末。それにボクが教練でアレンジを加え、さらにキャラが立ちまくる。


ふと気が付くとほぼ全員が居残りし、主役級まで軍人ムーヴを自発的にやっているではないですか!


稽古場は稽古場ならぬ「ビリー・ザ・ブート・キャンプ」、いや「海兵隊地獄の7週間」になっておりました。


ボクが稽古場を出るとき、何故か全員が「ありがとうございました!」と敬礼。
それに対する返礼で敬礼(上官が手を下げるまで下は手を下ろせないので素早い敬礼)する。
いや、なんか中の人演ずるゲームの舞台化とかとはベクトルが違ってきてるんですが…押井守脚本の回みてぇ。


当然、こんな様子は公式HPの稽古場ブログには載っておりませんw


さぁ、ゲームはやっていなくとも、こんな悪ノリでくだらなくて笑えるkamikaze&麻草郁仕様(そこが一番問題)の舞台を見たくはないか!?


田町「StudioCube326」にて
11月29日(土)18:00〜
11月30日(日)13:00〜/18:00〜
http://www.rams.jp/rat/


5000円&オールスタンディングはねぇだろう、というコトには耳を塞ぎ、コイツで魂を補給だぜ!


※1 舞台監督に挨拶して名刺交換しましたら、最初軽く「ライターの方です」と紹介されたはずなのに「俳優やってるの?これ何の役?」と名刺の「kamikaze中尉/鳥肌仕様」の画像見て言われました。

※2 ちょうど通し稽古中の麻草くんからメールが来たので「死ぬな!生き残れ!倒れるなら前のめりに倒れろ!」と励ましの伝言をしてもらう。後に聞くに何故か全員テンションアップ!
良い兵隊どもに育ってるな。
また稽古見に行くのでどれぐらい「人殺しの目」になったか点検だ!
「ドーナツ好きの銃に名前付けちゃうデブ」がいなくて良かったと中尉は胸をなでおろしている。


降りかかることに溺死しそうになりながらそしてまた不幸にも人生は続く。
明日はもっといい日だぜ LIFE GOES ON!!